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Phys. Lett. (2019) doi: 10.1063/1.5118262. Copyright 2019 AIP Publishing LLC.) 図2 (a)C10-DNTTの分子構造。(b)C10-DNTT微結晶の光キャリアに由来する光学伝導度スペクトル(可視パルス光照射後10ピコ秒後の結果)。挿入図は測定した試料の写真である。破線はドルーデ・スミスモデルによる解析結果であり、この解析から移動度が見積もられる。 (Figure 2(b) is reproduced with permission from Appl. Phys. Lett. (2019) doi: 10.1063/1.5118262. Copyright 2019 AIP Publishing LLC.) ③社会的意義・今後の予定 今後、本手法をさまざまな有機半導体の微結晶試料に適用し、高移動度の有機半導体の探索に利用する予定です。また、本手法は、有機半導体以外の試料の移動度の評価にも適用できると期待されます。 発表者 宮本 辰也(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 助教/産業技術総合研究所産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ 客員研究員 兼務) 貴田 徳明(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 准教授/産業技術総合研究所産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ 客員研究員 兼務) 植村 隆文(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻  特任講師(現大阪大学産業科学研究所 特任准教授)) 渡邉 峻一郎(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 特任准教授/産業技術総合研究所産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ 客員研究員 兼務) 岡本 敏宏(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 准教授/産業技術総合研究所産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ 客員研究員 兼務) 竹谷 純一(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 教授/マテリアルイノベーション研究センター(MIRC) 特任教授 兼務/産業技術総合研究所 産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ 客員研究員 兼務/物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(WPI-MANA) MANA主任研究者(クロスアポイントメント)) 岡本 博(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 教授/産業技術総合研究所 産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ ラボチーム長) 発表雑誌 雑誌名:「Applied Physics Letters」(2019年9月30日付け) 論文タイトル: Evaluating intrinsic mobility from transient terahertz conductivity spectra of microcrystal samples of organic molecular semiconductors 著者:H. Yada, H. Sekine, T. Miyamoto, T. Terashige, R. Uchida, T. Otaki, F. Maruike, N. Kida, T. Uemura, S. Watanabe, T. Okamoto, J. Takeya, and H. Okamoto DOI番号:10.1063/1.5118262 用語解説 (注1)フェムト秒ポンプ-プローブ分光法 強いポンプ光を照射したときに生じる物質の状態変化を、別の弱いプローブ光に対する光学定数の変化よって検出する方法を、ポンプ-プローブ分光法という。ポンプ光とプローブ光が物質に到達するまでの時間差を制御することによって、物質の状態変化を高い時間分解能で測定することができる。通常、数10フェムト秒から数100フェムト秒(1フェムト秒 = 10-15秒)の時間幅を持つフェムト秒パルスが利用されている。本研究では、可視域のフェムト秒パルス光を照射して光キャリアを生成させ、その応答を、テラヘルツ域の電磁波パルス(テラヘルツパルス)をプローブとして検出している。テラヘルツパルスをプローブに使えば、光学伝導度の実部と虚部の両者の変化を測定することができる。[参照元へ戻る] (注2)光学伝導度スペクトル 電磁波を照射した場合の電流の流れやすさを示す量。静電場を印加した場合の電流の流れやすさを示す量である電気伝導度を、電磁波の周波数領域に拡張したものが光学伝導度である。その実部は、電磁波の吸収の大きさを表す量と考えることができる。キャリアに由来する光学伝導度は、テラヘルツ域にその伝導機構に依存した形状のスペクトルを示す。[参照元へ戻る] (注3)キャリア移動度 固体中のキャリア(通常の半導体の場合は電子またはホール)の動きやすさを示す量。半導体およびその電子デバイスの性能を表す指標となる。[参照元へ戻る] (注4)FETの伝達特性 FETにおいて、ゲート電圧に対するソース・ドレイン間に流れる電流の特性。移動度に比例して傾きが大きくなる。[参照元へ戻る] (注5)産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ 平成28年6月1日、東大柏キャンパス内に設置した産総研と東大の研究拠点。相互のシーズ技術を合わせ、産学官ネットワークの構築による「橋渡し」につながる目的基礎研究の強化や、先端オペランド計測技術を活用した生体機能性材料、新素材、革新デバイスなどの産業化・実用化のための研究開発を行っている。[参照元へ戻る] (注6)ドルーデモデルとドルーデ・スミスモデル 電場に対する自由キャリアの挙動を表すモデルがドルーデモデルである。ドルーデ・スミスモデルは、ドルーデモデルに外的な後方散乱の寄与を取り入れたモデルである。後方散乱の寄与が大きいほど、見かけ上の移動度が小さくなる。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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